FOLFIRI療法の治療がはじまる

FOLFIRI療法の治療がはじまる

僕、個人の治療の話しです。
明日から、新しい治療 FOLFIRI療法が始まります。

2017年11月に、直腸がんの手術を受けました。その時点では、リンパ節転移もなくステージⅠと確定しましたが、血行性転移により肝臓へ転移し治療を行いましたが、今度は仙骨へ転移してしまいました。
血行性転移は転移としては少数派ですが、可能性としては否定することができない事なので、致し方ありません。

肝臓へ転移した際には、オキサリプラチンと、5-FU, ベバシズマブの点滴と、TS-1 の服薬を組み合わせたSOX療法という化学療法を行い、一定の効果を得る事ができました。大きくなってしまった肝臓の腫瘍が、手術可能なサイズまで小さくなり、肝臓の腫瘍は手術で無事取り除く事ができました。
術後も、全身に散らばっているであろう微細ながん細胞を攻撃する目的で、TS-1 の服用を4クール続けました。

仙骨の手術

TS-1 の服薬中や、服薬をやめてから暫くの間は調子が良かったのですが、今年の6月位から、腰の痛みが気になる様になり、PET/CT の検査を受けたところ、仙骨への骨転移が見つかってしまいました。

一時、仙骨部の手術を受けるために、埼玉医科大学国際医療センター 骨軟部腫瘍科 を受診していたのですが、入院当時の検査で、肺転移の可能性が指摘されてしまい、手術対象外になってしまいました。
その後、痛みの軽減をはかるため、同じ 埼玉医科大学国際医療センター の 放射線腫瘍科 で サイバーナイフ 治療を受けました。

しかし、地元の病院の、腫瘍内科医の見立てでは、肺転移についてかなり懐疑的で、腫瘍が小さすぎて肺転移と言い切れるほどでは無い。と言う診察を受けました。

う~ん

実は、埼玉医科大学国際医療センター で僕が受けた説明では、肺に1箇所怪しげなが影がある。と言う説明を受け、仙骨の手術が中止になったのですが、埼玉医科大学国際医療センター から地元の病院への報告書では、「肺に多数の転移が見つかった。」とされていた様で、腫瘍内科医が CTMRI を見て、途方に暮れてしまった。と言う流れがありました。

もっと言えば、僕自身が、埼玉医科大学国際医療センター から、肺転移の可能性について、正式な見立てを聞いたのは、サイバーナイフ 治療を行った後の診察の時でした。
本来なら、『肺転移の可能性がある。』と言った、骨軟部腫瘍科 で説明を受けるなり、一度地元の病院へ戻し、呼吸器内科の専門医の診断を受けてから、確定するべきの様な気もしますが。

この辺りの前後関係や、患者へ正しい情報開示が行われていなかったり、依頼元の病院へ正しい情報提供がなされていなかった。など、埼玉医科大学国際医療センター 側の医療情報には、幾つかのミスが重なっています。

埼玉県内では最大級の部類に入る、高度ながん治療を提供している病院なので、とても残念なところです。

FOLFIRI療法 + パニツムマブ治療

愚痴を言っても致し方ありません。骨転移がある事は事実であり、全身の至るところに微細ながん細胞が点在している事実は事実ですから、こいつらをなんとかしなければ成りません。

と言う事で、SOX療法に変わる治療法として、明日から、FOLFIRI療法の治療を受ける事になりました。FOLFIRI療法を受けるために、既に CVポート の埋め込み手術も受けてあります。
FOLFIRI療法は、イリノテカン と 5-FU の点滴と、5-FU の持続点滴を組み合わせた治療法です。僕の場合、パニツムマブ, イリノテカン, 5-FU の点滴と、5-FU の持続点滴を組み合わせた治療となります。

腫瘍内科医 からは、FOLFIRI療法の基本投与に加え、パニツムマブ か セツキシマブ のどちらかを行うと言う説明を受けています。
初めて化学療法を受ける前に、ゲノム解析 を受けていて、パニツムマブ, セツキシマブ の利用が可能で、しかも パニツムマブ, セツキシマブ の効果が強くでる体質である事は分かっています。ですので、FOLFIRI療法 自体よりも、パニツムマブ か セツキシマブ による治療が、今回の治療の中心となる。と言う説明を受けています。

化学療法は、単独の薬剤だけを投与するよりも、複数の薬剤を同時に投与した方が成績が良くなると言うことが分かっています。そのため、パニツムマブ, セツキシマブ に加えて、FOLFIRI療法を補助的に利用しようと言うのが、僕の今回の治療になります。

パニツムマブ か セツキシマブ は、ほぼ同様な効果を持つ薬ですが、パニツムマブ が2週間に1回の治療で良いのに対して、セツキシマブ はⅠ週間に1回の治療が必要になります。
FOLFIRI療法(イリノテカン + 5-FU)は、2週間が1クールなので、パニツムマブ を選択すると、FOLFIRI療法治療と同じタイミングで病院へ行けば良い事になりますが、セツキシマブ を選択すると、毎週の通院が必要になります。
パニツムマブ と セツキシマブ を比較すると、セツキシマブ の方が副作用のでかたが若干穏やかという特徴があります。

FOLFIRI療法 と パニツムマブ, セツキシマブ を見合わせて治療する人のほとんどが、バニツムマブ を選択するという事なので、 バニツマブ を選択して見ました。今後、副作用が強く出て辛いと言う事ななれば、セツキシマブ に変更しよう。と言う話しになっています。
この2つの薬剤は、適当なタイミングで双方の選択が可能と言う事なので、その時の体調や、プライベートの予定を考慮して選択しながら治療を進める事になりそうです。

パニツムマブ, セツキシマブの副作用

パニツムマブ, セツキシマブ の主な副作用は、皮膚症状です。パニツムマブ, セツキシマブ 治療を行う人の、80%程度がに皮膚症状が見られるそうです。
主な皮膚症状は、顔・頭部へ、にきび の様な発疹が見られます。また、全身に皮膚の乾燥が見られ、場合によると皮膚が破れる様な症状がでるそうです。
指先のひび割れや、荒れも良く見られる症状だと言う事です、僕もそうですが、頻繁にキーボードを叩いている様な人は、指先のひび割れはほぼ確実に出てくるそうです。手・足の爪、特に親指の周りに炎症が見られるのも特徴だと言う事です。

ただ、1つ幸いなことは、この様な皮膚症状が強く出ればでるほど、主作用も確実に期待することができるそうです。

これらの皮膚症状を予防するために、清潔, 保湿, 刺激をさける。と言う事が必要になります。
そのため、洗顔や入浴, シャンプーの際には、低刺激性や弱酸性の洗顔料, ボディーソープ, シャンプーの使用が必須になります。
洗顔などを行う際にも、刺激をさけるために、100均のネットなどを使用して、泡立てた洗剤の泡だけを使用して洗顔する必要があります。

また、洗顔後, 入浴後は、低刺激性のローションで保湿を行う事が必要になります。女性の場合、お化粧に慣れているので、違和感は少ないかも知れませんが、男性で日頃からスキンケアを行っている人は、少数派だと思うので大変です。

男性の場合、ひげ剃りは電気カミソリのみ。ひげ剃り後も、保湿剤の様な物を顔に塗ると良い。とされています。

身につける衣服も、化学繊維の使用を避けて、締め付けない様な工夫が必要になります。

爪は、スクエアカットが推奨されています。巻爪のようになる場合もあり、場合によっては皮膚科を受診し、外科的な処置を施す必要がある場合もあるそうです。

FOLFIRIの副作用

療法の主な副作用は、骨髄抑制, 消化症状(下痢, 吐き気・嘔吐), 口内炎, 脱毛です。

骨髄抑制はほぼ確実に発生します。下痢は、60%程度の方に見られます。吐き気・嘔吐は、40%~50%に現れるとされています。口内炎は、40%~50%に現れます。脱毛は、2~3週間後に現れ、60%~70%に見られるとされています。
その他に、皮膚症状, 味覚障害, 手足症候群が起こる場合があります。

吐き気・嘔吐, 下痢は、二層性で現れるのが一般的で、治療直後~2日ほとで強く現れる物と、1週間以内に現れる物に分かれています。一層目は薬剤によって直接起こる反応で、
二層目は消化のメカニズムにより遅れて現れる物があるそうです。

また、治療直後~2日に便秘を起こす可能性もあり、便秘になると、二層目の副作用が強くでる場合があるそうです。
そのため、普段から便秘気味の方は、FOLFIRI治療が開始される前に、酸化マグネシウムを多めに服用するなどし、大腸の動きを促進して置くことが望まれるそうです。

吐き気・嘔吐は高い頻度で発生するため、吐き気止めの使用が必須になります。

吐き気どめでラッキーなこと

僕は、緑内障もかかえています。緑内障にはいくつかなタイプがありますが、吐き気とめなど幾つかの薬剤では、緑内障が禁忌になっている場合があります。
SOX治療の時にも、緑内障の影響で、デカドロン錠を使用しなかったのですが、眼科で確認したところ、デカドロンを使用しても問題ない。という事だったので、今回の治療から、点滴にも、服薬としても、デカドロンを使用する事が可能になりました。

1層目にデカドロンを使用し、2層目にノバミンを使用する、一般的な吐き気コントロールを行うことができそうです。

1クール目の治療

今回の、FOLFIRI療法治療は何クール治療を続けるかは決まっていません。取り敢えず3ヶ月位(6クール)治療を続けてみて、様子をみる事になっています。

FOLFIRI療法治療により、肺の腫瘍らしき物が無くなっていたり、縮小する様であれば、肺転移だったのだろう。と判断しよう。と言う事になっています。果たしてどうなる事か・・・

前回の、SOX治療の際に副作用に泣かされた。と言う経歴を持つため、1クール目は入院で治療する事なりました。

明日、血液検査後、吐き気止めや、レボホリナード(抗がん剤の効果を助けるための薬剤), イリノカテン + パニツムマブ, 5-FU を点滴。(一般には、この 5-FU は短時間注射を行いますが、僕が受診する病院では、通常の点滴で投与されます。)
その後、46時間の 5-FU 持続点滴を行います。

本来なら、5-FU 持続点滴は、ポンプをぶら下げた状態で帰宅しますが、1回目のみ入院して様子をみる事になりました。入院中に副作用のでかたを観察して、副作用対策の薬などを決定する作戦です。
この46時間は、突然の水溶性の下痢に襲われる可能性が高いと言う事で、個室への入院となりました。病院によっては、大部屋でも部屋ごとにトイレがありますが、僕が通院する病院にはそんな良い施設は無く、長い廊下を歩かないとならないため、大部屋では非現実的と言う判断で、泣く泣く個室をチョイスです。

化学療法の後は・・・

本来なら、化学療法がある程度効果を見せてくれたら、仙骨の本格的な治療に取り掛かりたいところなのですが、転移の可能性がある患者が、完治目的でサイバーナイフ治療を受ける。という事例は日本には無くて、埼玉医科大学国際医療センター 放射線腫瘍科 はかなり消極的な印象を持っています。

埼玉医科大学国際医療センター 以外の病院を受診する。と言う方法もあるのかも知れませんが、実は、化学療法の後の処置については、全くの未定なのです。

がん って、完治(寛解)を目指す病気ではなく、暴れ出さない様にコントロールしながら共に生きて行く様な病気なので、経過観察に入ってしまっても致し方は無いのですが。
なんか、やるせない気持ちも持ってしまいます。

放射線治療を受けてしまっているので、手術を受けることはできないので(一度、放射線治療を受けると、縫合しても傷が治ることは無いそうです。)、放射線治療が頼りです。
放射線治療の研究がもっと躍進するか、化学療法だけで寛解へ持っていかれる様になれば良いのですが、少なくても今はまだ無理なんだろうな。

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