オキシコンチンの効き方

今、僕が使っている薬用麻薬は『』と『』と言う薬です。2つで1セット。形状は違いますが、共に中身の有効成分『オキシコドン』と言う同じ成分です。

『オキシコンチン錠』がベースとなる鎮痛剤、『オキノーム散』は『オキシコンチン錠』の効力より痛みが勝った時に服用するレスキュー薬です。この様に組み合わせで服用する薬を利用する事は初めてでした。もしかすると、薬用麻薬以外には無い服用方法なのかもしれません。

薬剤師から説明を受けた際、一回の説明ではすんなりと理解できませんでした。一度分かってしまえば『そう言う事ね。』と言えるのですが。理解できるまではなかなか。

『オキシコンチン錠』と『オキノーム散』を利用する人がどの程度居られるかは分かりませんが、僕が理解した方法で解説したいと思います。

『オキシコンチン錠』は一日2回復用します。12時間開いていれば、服用時間は患者が選択できます。僕は7時と19時にしました。毎回、1時間程度なら前後しても大丈夫と言う事です。

『オキシコンチン錠』を服用すると10分位で、徐々に効果が出てきて、1時間で効果がMAXに到達します。そこから11時間かけて徐々に効果が少なくなって行きます。
はじめの数回は、効き始めにも時間がかかり、12時間時の効力は十分に高い位置を保つ事ができない状態にあります。

回数を重ねると徐々に12時間経った後の効力が上がって行きます。

十分に回数を重ねると、重なった部分の落差が徐々に少なくなってきて、ほぼ直線状に効果を維持できる様になります。

『オキシコンチン錠』は、5mg, 10mg, 20mg, 40mgとあり、使用する容量により、痛みが許容できる量が変わりまするグラフで言えば、Y軸方向の高さがより低いのが5mg錠, より高いのが40mg錠です。僕は20mg錠を使用しています。

ここで、痛みが発生したとします。痛みは赤いグラフで示します。

痛みの上限値が、『オキシコンチン錠』の効力以内に収まっている時、痛みを感じる事はありません。感じたとしては十分に我慢ができる範囲で収まります。

仮に、『オキシコンチン錠』の効力が弱ってきた頃に、同一レベルの痛みを感じると、許容量をオーバーしているので、痛いと感じる仕組みです。
同様に、十分に許容範囲を維持している時間帯であっても、効力を超える痛みを感じると痛いと感じます。

許容量を超えると痛みを感じます。この時に感じる痛みは、許容量を引いた痛みではなく、実際に感じる痛みが感じられます。ここで登場するがレスキュー薬である、『オキノーム散』です。『オキノーム散』は『オキシコンチン錠』と全く同じ内容の物なので、一時的に許容量を増やす事になります。

『オキノーム散』により加えられた許容量よりも、痛みが小さければ、痛みは徐々に収まってきますが、痛みが勝っていると痛み続ける事になります。『オキノーム散』は1時間以上の間隔を開ければ追加服用が可能ですが、耐えられる許容量を増加させるのではになく、増加した許容量を維持する位の意味しか無いため、効力の強い『オキノーム散』を用意しないと痛みには耐えられません。
『オキノーム散』には、2.5mg, 5mg, 10mg, 20mgがあります。僕が使用している物は5mgです。

『オキシコンチン錠』は1日2回服薬ですが一般的な薬のように食前, 食後のような感覚はありません。僕の場合7時と19時。食事には無関係。そして、『オキノーム散』も『オキシコンチン錠』の服薬には無関係。その時、許容量をオーバーしているなと、と感じたら服薬して良いのです。
他の薬の場合、『相乗効果』のように互いに互いの薬に影響を与えますが、『オキシコンチン錠』も『オキノーム散』も中身は同じなので、その様な相乗効果は存在しません。『オキシコンチン錠』を服薬する直前でも直後でも、その時の許容量を超えていると感じたら『オキノーム散』を服薬します。

『オキシコンチン錠』には特徴的な副作用がいくつかあります。

  • 便秘
  • 吐き気
  • 眠気

便秘はオピオイド鎮痛剤(薬用麻薬)に共通で見られる副作用で、オピオイド鎮痛剤を使用している時にのみ有用な、スインプロイ錠を服用します。この薬は、オピオイド鎮痛剤を使用していない人にはなんの意味もありません。オピオイド鎮痛剤を使用する人のみ服用する薬です。
一般的な、酸化マグネシウム錠なども併用します。

吐き気も、オピオイド鎮痛剤には必ず見られる副作用です。僕は、ノバミンを使ってコントロールしています。普段使用している吐き気どめを使用します。

眠気は特に重要な副作用です。特に、『オキシコンチン錠』の服用開始数日は強い眠気を感じます。また、体内に入れている『オキシコンチン錠』の量が多すぎる場合にも、強い眠気を感じます。

『オキシコンチン錠』のグラフを見ていると、気づく人もいるのですが、痛みが発生していたとしても、許容量を上回らない限り痛みを感じる事がないので、本当に痛みが発生しているのかも良く分かりません。
逆に、『オキノーム散』を服薬しても痛みが続くのであれば、痛みの強さに比べ使っている薬の許容量が低すぎると言う意味です。
『オキノーム散』を服用して痛みが収まる辺りが、『オキシコンチン錠』, 『オキノーム散』とも適切な量が処方されている。と言う事になります。

痛みに対して、処方量が多い場合には『眠気』として現れます。例えば、治療により痛みの強さは下がったら、処方量が変わらなければ、強い眠気として現れます。
この副作用を参考に、処方量を調整する事になります。

『オキシコンチン錠』, 『オキノーム散』は非常に強い薬なので、僕の様に骨転移による痛みでも、痛みを感じさせないレベル(0/10)まで痛みを抑え込む事がでます。先週まで服用していたトラアセット錠では、抑えられていたとしても1/10程度から下回ると言う事はありませんでしたから、生活を維持する上で非常に快適と言えます。

痛み治療では、次の3段階で痛みを評価します。

第一のゴール
痛みで眠りをじゃまされない。
(薬を使い始めてから、1~2日以内を目安に確保。)
第二のゴール
安静にしていれば傷まない。
(薬を使い始めてから、2~3日以内を目安に確保。)
第三のゴール
身体を動かしても痛みが強くならない。
(第二のゴールを達成してからなるべく早いうちに確保。)

それぞれのゴールに達してしない時に『効いていない。』と評価する様にします。この評価により、薬の容量を増減し、痛みが生活の負担にならないように治療目標わ置いて行く事が、緩和ケア の基本になります。