MRIを用いた全身のがん検診法―DWIBS検査

被爆なしに、がんの検査ができる

PET-CT とほとんど変わらない全身のがん検診法として、MRI を用いた DWIBS と言う検査方法が脚跟を浴びつつあります。

DWIBS の最大のメリットは被爆をせずに全身のがん検診ができると言う事。X線撮影CT などとかく被曝量が増えてしまう がん 患者にとって被爆をせずに検診ができるメリットは大きい。DWIBS なら体調の変化に応じ、時間を開けずに検診を行う事ができます。

DWIBS検査のメカニズム

DWIBS 検査では、がん 細胞が急速に増殖することで、周囲の水分子が動きやすい正常組織と比べて、水分子が動きづらい状態となることを利用して、病変部を検出します。また、背景部の脂肪組織を抑制することによって、病変部が浮き上がって見えるような画像となります。

DWIBSのメリット

PET-CT 検査と比較して DWIBS 検査の利点は、

  • 被爆がない。
  • 検査費用が安価。
  • 食事制限の必要がない。
  • 注射が不要。
  • 血糖が高くても検査ができる。
  • MRI 検査を受けた事がある人なら、誰でも検査を受ける事ができる。

などがあります。

DWIBS検査の弱み

DWIBS 検査の弱みは、

  • PET-CT 検査とは原理が違うため、PET-CT 検査で病変が写っても DWIBS 検査では写らない場合がある。
  • 肺や心臓の周辺の病変検出を苦手としている。
  • MRI に対応していないタイプのペースメーカーなど、体内に埋め込んでいる方は検査を受けられない。
  • エビデンスを蓄積中で、MRI を備えている全ての病院が DWIBS 検査に積極的とは言えない。
  • 検査に30分程度必要なため、30分間安静にしている必要がある。
  • 脾臓、精巣、卵巣などの正常組織や、炎症なども感知して検出してしまう。

などがあります。

得意領域と不得意領域

PET-CT 項目 DWIBS
胃がん、大腸がん、肝がん、腎がん、尿管がん、前立腺がん等の尿路系がんの診断 不向きながん 胃がん、大腸がんの診断
甲状腺がん、肺がん、乳がん、悪性リンパ腫、膵臓がん、食道がん、卵巣がん、子宮体がん、頭頸部がんの診断 向いているがん 腎がん、尿管がん、前立腺がん等の尿路系がんの診断
不向き 小さい病変 不向き
PET-CT 項目 DWIBS
エビデンスが豊富, 推奨されている メリット PET-CT とほぼ同じ画像が得られる、被爆がない
被爆をする ディメリット 検査時間が長い
PET-CT 項目 DWIBS
あり 放射線被ばく なし
あり 注射 なし
30~40分。延長の可能性あり 検査時間 30~40分
3時間程度 在院時間 1時間30分程度
あり 検査前食事制限 なし
高額 検査料金 PET-CT の1/3程度
PET-CT 項目 DWIBS
検診不可能 糖尿病患者 検診可能
生理的集積による診断(尿路系がん:腎がん、尿管がん、前立腺がん、膀胱がんなど)の障害がある人は不可 禁忌 MRI 禁忌患者は不可
腸管病変と肝がんは不得意 診断精度 腸管腸間膜病変と肺結節は不得意
特になし 検診前の準備 人工内耳・人工中耳、内視鏡クリップ、刺青・アートメイク、磁石式義歯、整形外科体内インプラント、心臓人工弁・胸骨ワイヤ、歯科用インプラント、ステント・血管内フィルタなどを使用している場合、事前に確認が必要
不可能 繰り返し検診 可能
PET-CT 項目 DWIBS

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする